『自分の人生を生きる』~親の会5年を迎えて③

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昨年から私たちの身近な暮らしが変わり、また、世界中が変わっていくニュースを日々、目にする毎日ですが、お元気でいらっしゃいますか?

夏休みが終わり、学校が始まりました。学校環境も昨年にもまして変化せざるを得ない状況に置かれているようです。けれども、不登校になった子どもたちと家族の不安や心配は変わらないのではないでしょうか?

子どもが学校に行かなくなった時、親である私たちは、子どもの勉強の遅れを心配し、進学を心配し、将来を心配するものです。ですから、何とかしなければと思うのは、親として当然の感情だと思います。ですが、不安な状況の中であっても、子ども自身が自分の歩みを自分で決定していくことを支援するにはどうしたらいいのでしょうか?進路をどうするか決断しなければならない時期は必ずやってきます。中学生であれば、中学卒業時、高校生であればもっと早いでしょう。

子ども自身がどうするか、その決断をするために、日頃の生活の中で、小さなことから、本人に決断させていくことが大切なのではないかと私自身も自分の子どもたちの歩みを振り返って思います。その子どもの状態に応じたこと、身の回りのことや食事をはじめとした家事、寝食の時間など、子どもの成長を信じて、任せていくことが必要かもしれません。任せてみると、自分自身も楽になったという話も親の会でよく聞かれます。

もちろん、不安を感じているお子さんには、親からの提案が安心につながることもあります。お子さんと一緒に考えていくことはとても大切で、必要でしょう。親はいつも味方であることを感じてもらいながら、ほどよい距離感を保ち、過干渉にならずにいること・・・子どもが不登校になる前にはあまり考えなかった毎日の親子関係にも気を遣うことがあるのではないでしょうか?当たり前のことのようで、案外難しいことのように思います。

最近、親が笑顔でいることがいちばん、親が自分の人生を楽しもうということをよく聞くようになりました。子どもが安心していられるのは、親が安定し、親自身が安心していることかもしれません。皆さんはこの状況の中で、毎日をどのように過ごしていらっしゃるでしょうか? ぜひ、親の会で皆さんの工夫や経験を分かち合っていただけたらと思います。(世話人)