昨年度の不登校児童生徒数の調査結果をまとめてみました!
先月、文科省や各自治体の教育委員会より昨年度の不登校児童生徒数の調査結果が発表されました。
全国の不登校児童生徒数を見てみると、約30万人弱となり、過去最多となりました。
図は、令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要より
では、神奈川県はどうでしょうか?
神奈川県の公立学校の調査では、昨年度の不登校児童生徒数は、20,323人で、前年度より3,667人増加しています。児童生徒数は年々減る中、不登校児童生徒数は増加しています。例えば、10年前の平成24年度の全児童生徒数(公立学校)672,971人でしたが、昨年度は638,298人です。
図は、令和4年度 神奈川県児童・生徒の問題行動・不登校等調査 調査結果の概要1より
神奈川県教育委員会は、公立高校の調査結果も発表しています。
公立高校での不登校生徒数は、昨年度より726人増加し、3,629人でした。高校生の不登校生徒数は把握が難しい面がありますが、近年増加しているのを見ることができます。
次は、横浜市の調査結果です。
図は、令和4年度 「暴力行為」・「いじめ」・「長期欠席」の状況調査結果(小中学校)より
横浜市でも、小中学生ともに不登校児童生徒数は増加しています。学年ごとの不登校児童生徒数を見ると、中学1年生で新しく不登校になる子どもたちの数が最も多いことがわかります。
文科省は、特に不登校について、2017年から施行されているいわゆる教育機会確保法の周知に取り組んでいますが、先月、新しいパンフレットを作り、公開しました。この法律についてご存じない方はぜひご覧ください。
教育機会確保法パンフレット
各調査結果より、不登校児童生徒数はここ数年急増していることがわかります。また、いじめの件数も増えていることがわかっています。いじめと不登校に関係について、不登校新聞の11月1日版で次のような記事が出ています。
いじめがきっかけで不登校に 学校と生徒で「認知差85倍」の理由【全文公開】
ひとこと:
子どもたちひとりひとりの状況はみな違いますから、マニュアル化して語ることはできませんが、これほど不登校の子どもたちの人数が増加していることをもっと深刻に受け止め、子どもたちがとにかく安心していられる場所、ここは安全だと心から思える環境を整えてあげたいと思わずにいられません。
親としてはどれだけ心配でしょうか。これまで体験したことのないような不安です。
ぜひ親の会の集まりに参加してみてください。同じような体験をしている仲間がいることは、心強いものです。
お互いの話を聞き合う時、発見があり、新しい気づきがあります。
少し心が楽になります。
子どもたちは家にいてもどこにいても成長していきます。そして、自分の道を見つけていくでしょう。その時、一緒に喜びたいですね。