親の会は横のつながり

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不登校の子どもを持つ親の会ホープ&ライフは、2016年9月に第1回を開催致しました。今、5年目を迎えています。この間、多くの方々との出会いがありました。子どもの不登校という親もどうしたら良いかわからない出来事に遭遇し、悩んでいる方々の助けに少しでもなればと思い、会を起ち上げましたが、かえって世話人である私の方が教えられ、励まされ、今に至っています。

親の会を始めようと思ったきっかけは、私自身も不登校の子どもがいたことと、周囲にも不登校で悩んでいる方々がいたからです。ですが、それぞれのケースで子どもたちの様子も違いましたし、どうしたら良いのか、どう考えたら良いのか全くわかりませんでした。そこで、最初はどう子どもたちに接したらよいのか少しでも学びたいと、フリースクールにボランティアとして関わることにしました。

毎週、フリースクールに通う中で、私自身がとても楽しく過ごすことができました。そこでは、どこかほっとする雰囲気、受け入れられていると感じる雰囲気があったのです。子どもたちと接するのに特別なスキルが必要というわけではありませんでした。言うとすれば、年令に関係なく、スタッフも子どもたちもひとりひとりの人間同士として付き合っているようでした。もちろんスタッフの方々は、子どもたちの様子に気を配り、その子に必要なことを提供するよう努力工夫しておられました。

そのフリースクールで、全国各地に親の会があることを私は知ったのです。それまで、親の会というものがあることすら知りませんでした。私は、自分が住んでいる地域で何かできないかと思っていましたが、親の会なら自分にもできるかもしれないと思ったのです。

今回、もうすぐ丸5年を迎えるにあたり、親の会とは何なのか、不登校についてどのように考えたらよいのかなど、これまでに世話人である私(中村)が皆さんと学んできたことや考えていることを、何回かに分けて“世話人ブログ”として書いてみたいと思います。

親の会は、支援する側と支援される側ではなく、親という同じ立場の横のつながりです。子どもが不登校になると、学校やさまざまな相談機関とのやり取りでは、子どもはもちろん、親も支援される側となり、どうしても弱い立場に立たされることが多いものです。ですが、親の会は上下関係のない集まりですので、互いの状況に共感しやすい場となるような雰囲気作りをしたいと思っています。そうして、お互いに励まし合い、情報交換をし、共に歩んでいくことが目的なのかなと思っています。

また、子どもが不登校になると、それまで親しくしていた友人や周囲の人々からの理解が得られない現実に直面します。それらの方々の悪気のない言葉さえも、当事者にとってつらいものになることもあります。何事も経験しなければわからないものですが、不登校やひきこもりは、特に経験者でないとわからない性質のもののように思います。ですから、余計にわかり合える人々とのつながりが必要と思われるのです。

同時に、親の会は、それまでの価値観も人生観も違う人々の集まりです。しかも、毎回参加メンバーが入れ替わります。不登校になり立ての頃か、何年か経っているのかによっても考えが違うでしょうし、それぞれのご家庭で状況も全く違います。親の希望と子どもの希望の違いもありますし、親同士でも子どもの今後に対する希望の違いが当然あります。実際、子どもたちのその後の歩み方も全く違います。また、果たして不登校に正解はあるのか、そもそも不登校は解決を求めるべきものなのか、など考えるとキリがなく、不登校はどう考えたら良いのだろうか、親の会はいったい何なのだろうか、本当に必要なのだろうかと世話人として正直、自問してしまうこともしばしばあります。

ですが、毎回、参加される方々のお話を聞き、必死にお子さんのことを心配しておられる親御さんのお姿が、私にはなぜか美しく見えるのです。ですので、また来月も集まりたいと思います。世話人として未熟な者ですが、どうぞよろしくお願い申し上げます。