親子のつらい気持ちに効果が有ったこと

1. つらさ

 息子が小3で不登校になったとき、私は様々な本を読みセミナーに行き、悩みながら色々やりました。5年も。

 私は良かれと思って子供に正しいこと(正論・正解)を伝えてきました。

 でもそれは息子を苦しめ、追い詰めていました。「学校に行くのは当前」「学校は良いところ」を鵜呑みにしていた私や先生や世間の空気がどれほど子供を苦しめてきたか。

 「親の多くが逆のことをしている」との「不登校と医療Q&A(登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク発行)」の指摘はまさに自分のこととして思い出されます。後悔は沢山ありました。

 この苦悩の試行錯誤の中で、先ず私自身が成長させられました。

2. 私と息子に効果があったこと

 心療内科を含め私自身の経験としては結局のところ薬より瞑想が一番効果があり、安全でした。向精神薬を超える効果があることも論文などで報告されています。※1 

 瞑想には例えば以下のような「思いやり、慈悲の瞑想」があります。

https://www.youtube.com/watch?v=HWN_YfUZNiY  

 瞑想によって親が穏やかで幸せな状態になることで、子供に対して穏やかに正直に接することができるようになり、息子とのわだかまりを解消できました。私とともに息子も自己肯定感を回復して、今やっと家で楽しく過ごせるようにはなりました。

3. 瞑想について

 この瞑想について、私が学び、体験していることをもう少し詳しく記します。

 気づきの瞑想は「否定も肯定もせずに受容する」ことを徹底的に鍛えます。ほかにも色々鍛えられます。

 私は慈悲の瞑想+気づきの瞑想によって先ず自己受容が進みました。自分の心身や言動に静かに注意を向けて、なんの判断も入れずに見つめようとすると、私の場合、「あれは良かった、これは駄目だった」と一喜一憂したり「もっとこうしたい」などと判断してストレスを感じている自分に気づきます。

 その感情を穏やかに見守り、「今ここに居る自分に気付いているだけで良い」と心身に意識を戻し、ただ気付いていると、不安や後悔は収まり、安心感、幸福感が湧いてくるのを感じます。

 実は、頭の中に「~すべき」を感じる価値観があり続けていて、意識していない時でも焦燥感や不安がずっと続いていたのです。 毎日の瞑想と生活の中でも気づきを保つようにして、気付いていなかった自分に気付き、受容することで不安・怒りの解消、安らぎが確かなものになっています。今までの人生で経験したことのない安らぎです。

 そしてこの受容を家族に対しても自然に発揮し、私の学びや体験を家族に語ったことで、息子は不登校(と家族からの「~すべき」等)で失っていた自己肯定感や心の安定を取り戻してきています。

 詳しくは以下のような瞑想についての解説の動画などがありますので、ご参考になればと思います。この吉田昌生さんの瞑想セミナー動画がたくさんあり、結構ていねいで役立つと思います。※2

https://youtu.be/7RFeNBt162E

【重要】瞑想に関して宗教色を消している解説とそうでない解説がありますが、何であれ自分で明確に確認できていないことは正しいとも間違ってるとも決めつけないこと、内容で判断すること、自分で確認することが大事だと思います。

※1 非再発率の比較(赤が瞑想、青が抗鬱薬、『PREVENT study』Kuykenら、Lancet誌)

(お医者さんは慎重に処方されていると思いますが、向精神薬は麻薬やお酒と同じくらい危険な副作用が有ります。医師と製薬会社との癒着も報告されており、様々な専門家が論文などで問題提起しています。)

※2 私は先に臨床心理士で相模女子大学教授の石川勇一さんの瞑想会で指導を受けました。無料動画は無いです。

           (H.S)